君の好きなもの 僕の好きなもの
好みって、人それぞれで
決して変わる事のないものだと思っていた
でも、君と出会って
そうじゃないんだって、思うことがたくさんあったんだ
例えば
初めてのデート
君と一緒に映画を観たね
僕は本当は、映画は一人で観るのが好きだった
だって、誰かが隣にいると
何だか映画の内容に集中できなくて
すごくもどかしい気持ちになると思っていたから
でもね、君と一緒に映画を観たときは違っていた
感動のクライマックスのシーンで、
僕は思わずうるっときていた
そうしたら、隣にいる君が
同じシーンで涙を流しているのに気が付いた
誰かと一緒に同じ気持ちを共有するって
こんなに素敵なことだなって感じたんだ
あとは、君がよく聞いている音楽
もともと僕はそんなにたくさん音楽を聴く方ではなかった
でも、ドライブの時には
君が持ってきたCDを二人で聞いていたね
次第にそれは、君の好きな曲から
僕たちの好きな曲に変っていったね
そういう風に
僕の好きだったものが、君も好きなものになって
君の好きだったものが、僕たちの好きなものになっていく
それってとても素晴らしいことなんだって
君に出会ったから、僕は知ることが出来たんだ
ありがとう
君に出会えて本当によかった
もう一度言うね
僕と出会ってくれて、
僕にたくさんの好きなものをくれて
本当に、ありがとう
