知らなかった想い
結婚式の準備中
実家の奥底から出てきた大きな箱
そこには私が幼い頃のアルバムや
ビデオがたくさん保管されていた
8ミリビデオなんかもう再生できるデッキはないと思っていたけれど
しっかり見ることができるようデッキも一緒に保管しているところが
さすがお母さんと思ってしまう
懐かしい写真たちを1枚1枚めくっていくと
写真の間にメモがたくさん挟まっているページを見つけた
3月1日㈪ 最後の病院
つぎに来るころは家族が増えている時とのこと
楽しみな気持ちと不思議な気持ち
でも楽しみの方が大きい
3月3日㈬17:00
お母さんがお腹が痛いと言うので病院へ
おなかの赤ちゃんに異常はないらしい
まだ生まれる時期ではないので
自宅へ戻る
アルバムに挟まっていたたくさんのメモは
お父さんが書いた日記のような
備忘録のような
お父さんのその時の気持ちが書かれている
手紙のようなメモだった
それを読み進めていくうちに
今まで知らなかった
自分が生まれた時のお父さんの想いが
何の気なしに開いたアルバムから
突然ガツンと伝わってきた
いつの間にかずいぶん時間がたっていて
知らぬ間に涙があふれていた
結婚式の準備で改めて感じた
お父さんとお母さんからのたくさんの愛情
この家族に生まれてこれた喜びと
ありがとうの想いをしっかり言葉で伝えなくちゃ