【ウエディングSTORY】もしも
ある日突然、脈絡もなく君が言い出したんだ。
「もし子供ができたら、男の子と女の子・・・どっちがいい?」 って。
運に任せるしかないのに、当時は 2人で一生懸命考えた。
一緒にキャッチボールとか、男同士の話がしたいから男の子がいい。
一緒に料理とか買い物とか、女同士の話がしたいから女の子がいい。
逆に、大きくなったら自分の元を離れてしまうから、女の子だと寂しい。
何言ってんの、離れてしまうのは男の子も一緒でしょ。
それもそうか。結局離れちゃうんだもんな。
・・・・・・・・って、その前に結婚しようよ、俺ら。
ねえ、なんで今までしてなかったの。
隣に君がいることが自然すぎて、そういえば結婚してなかったね、なんて。
不思議なのかおかしいのかわかんなくって、2人で笑ったのは記憶に新しい。
いつもかみ合わなくてちぐはぐな2人だったけど、
あと何年先になるかもわからない未来を想像しているときは、だいたいいつも幸せだった。
一緒に住もうよ。結婚しようよ。
子供は何人欲しいとか、小さくていいから家を建てようとか。
これからようやく、想像していた未来が1つずつ実現される。
・・・なんて素敵なんだろう。って、幸せで頬が緩むのを止められない。
あ、そうそう・・・一緒に住み始めてわかったことがある。
ほんとは男の子でも女の子でも、2人の子供ならどっちだっていいんだよ。
ただ、子供は欲しいけど、まだまだ2人の時間も欲しいかなって・・・ね。