作れないシーン ~生演奏~
雰囲気は作るものではなく出来上がる物
古き良き時代にはバーには演奏者がうごめいていたようです
ある叔父様が私に話をしてくれました
『若い頃、奥さんとデートをしたあの場所は
いつもジャズバンドがいたんだよね・・・
刻むリズムの音色に歓喜し、メローな曲に肩を寄せ合う
ピアニストのメロディーが時代を遡り、聴覚を覚醒させるんだよね。
自然と肩を揺らし、指を鳴らしてしまうね』
料理を楽しみお二人をお祝いしながらも耳に入る演奏が
いつしか自分と重ね合わせ隣にいるその人との思い出がフラッシュバックしているだろう
気が付くと叔父様は立ち上がりスタッフと演者と音で遊んでる
奥様もそんな旦那様を見上げて大はしゃぎしている
いつしかそれは10人ほどのゲストを巻き込んでまるでブレーメンの音楽隊のように
賑やかに楽しくお二人をお祝いしている
些細なきっかけでそんな素敵なシーンに巡り合える
本物のJAZZトリオでなければそれは決してかなわない出来事ですね