君と過ごす時間が長くなるにつれて少しずつ、僕は変わっていった。

気付けば君の好きな歌を口ずさんでいたりとか。
いつの間にか君の口癖がうつっていたりとか。
なんとなく君と食の好みも似てきたりとか。

そうそう、たまに見る映画も、
君と同じシーンで笑うようになったりとか。

隣に君がいてくれるだけで、
何気ない世界も鮮やかに色付いて見えることを知った。

それから、僕は素敵なものに出会うことよりも、
素敵なものに出会えて喜ぶ君を見るのが好きなんだってことを知った
だからかな。
君を知ってしまってからの僕は、
どんなに綺麗な景色も一人で見るのは味気なくなってしまったけれど。

この先君を離さないくらいの覚悟と
誰よりも幸せにする決意はここ何年かで出来たんじゃないかな。

楽しいことを独り占めしようとしていた僕が、
君にすぐ教えてあげたいって思うようになったなんて。
小さい頃から僕を知る友人が聞いたら笑うかもしれないけれど、
「自分のため」だった全てが少しずつ「君のため」になってきて
君が笑ってくれることがいつの間にか「自分の幸せ」になっていて。

そんな風に君のために生きる僕。
君が好きでいてくれる僕。

・・・自惚れかもしれないけど、ちょっと素敵に思えて。
君を好きになってから、
生きているこの世界も、
今の自分も少しだけ好きになれた。

いつの間にか僕の世界には、あたりまえのように君がいたね

君がいるこの愛すべき世界がいつまでも幸せで溢れていますように。