結婚式を例えるなら
結婚式、たとえるなら１つの本を書くこと。
主人公は自分たち。それ以外は全く決まっていない、まっさらな物語。
どんな物語を書こうか考えるところから始まる。
登場人物は誰で、その人たちはどんな役で、関係性も整理して。
物語を書くために、様々なルーツを辿って、時々回り道もして。
何度も手を加えたり、時には一から書き直したり。
表紙の色は何がいいとか、挿絵はどんなのにしようとか、
物語が出来上がるまでに、いくつものドラマもうまれたりして。
驚くほどに続きがすらすらと書ける日もあれば、
白紙のまま何日も過ぎてしまうこともある。
そうして完成が近づいてきて、
ページは…予定していたのよりも増えていった。
物語が完成して、一冊の本になるまで、 登場人物の誰も、
自分たちでさえもラストを知らない物語。
ハッピーエンドだけが約束された、 世界に一つだけしかない、オリジナルの物語。
関わった人全員がストーリーテラーになって、たくさんの人へと語り継がれていく。
きっとそれは小さい頃、寝るときまで肌身離さず
持ち歩いていた宝物と同じような、素敵な一冊になる。
何度も何度も読み返しては、余韻に浸れるその物語は、
忘れた頃に支えになってくれるという。
やがて作られる続編の主人公は２人の間に産まれた小さな命。
終わらないＳＴＯＲＹがいつまでも続きますようにと祈りを込めて。
