あなたにとっての『結婚式』とは
「ケッコンシキ を する意味って
お二人は どうお考えですか?」
結婚式の初回の打ち合わせで
プランナーから 投げかけられた一言。
正直 結婚式をする意味は
しっかりと考えたことはなかった。
漠然とした憧れ。
大好きな人との幸せな時間。
大切な人に一斉に会える貴重な機会。
綺麗なドレスを着て 柄じゃないかもしれないけれど
1日をお姫様のように過ごしたい。
なんだか改めて考えると
「夢見る女の子」 のようで少し照れくさく感じたけれど。
結婚をしたら 当然のように結婚式はついてくるものだと思っていた。
それに 今までお世話になってきた人に
改めて感謝の気持ちを伝えることが出来る日だ。
昔 何かで読んだことを思い出した。
「自分にとって大切な人たちが集まるのは人生で3回しかない。
自分が生まれた時と 結婚式と 自分が亡くなった時。
自分の記憶に残せるのは 結婚式だけ」
初めて会って 10分と経っていないプランナーに
思ったことを赤裸々に話すことが気恥ずかしくって
「感謝を伝えることが一番で 少しの憧れもありました」
プランナーは こう続けた
「今の質問には 正解はもちろんありません
お二人が思ったことが 答えですから。
今 頭の中で思い浮かんだことは
お式が終わる最後まで ぜひ大切にしてください」
それと もう一つ。
これは お式が終わっても 出来れば忘れないでください
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結婚式が終わって 何年経っただろうか。
普段は忘れていても
写真や映像で まるで昨日あったことかのように思い出せる。
見る機会が多くなるのは 喧嘩をしそうになった時。
どちらともなく アルバムを取り出してみたり
ひっそりDVDをかけてみたり。
結局二人で見るはめになり
最後には思い出し笑いをしながら 思い出話に花を咲かせるのだ。
笑い疲れて眠りにつく前に プランナーの言葉を思い出す。
これは お式が終わっても 出来れば忘れないでください・・
これからの準備期間も含め 【未来のお二人のための時間】 だと私は思っています。
少し前に 何のために結婚式をするのか
ちょっとだけ悩んだ事がありまして・・・
その時に聞いた 私共の社長の一言で腑に落ちたんです。
【これからのお二人の 原風景となるような結婚式を】
今はわからなくとも これからの長い結婚生活の中で
少なからずぶつかってしまうことも あると思うんです。
そんな時にお二人が 結婚式のことを思い出してくださって
笑い合うことができたら 素敵だと思ったんです。
これからのお二人の人生の 土台といいますか
道標のような意味でも 結婚式を考えていきたいと思っています。
お二人の大切な人たちの為に
今のお二人の為に
そして未来のお二人の為に
素敵な一日を過ごしていただけるよう お手伝いさせてください
あの頃は あの言葉をあまり理解していなかった。
今 やっと「未来の私達」になって気付いたこと。
私たちには 新しい 「原風景」 がある。