僕と君の出会い
秋が近づくこの時期になると
いつも思い出すのは
君と初めて出会った日のこと
初めて会った君は
ぼくの友達の友達
たまたま飲みに行ったお店に
君と僕の友達がいた
よく覚えてないけど
何故か同じ席に座ることになって
一緒にごはんを食べた
君の第一印象は
「たくさんごはんを食べる子なんだなぁ」
別に変な意味じゃなく
本当によく食べるし
すごくキレイに食べるなって
きちんと店員さんに
「ごちそうさま」っていう君を見て
純粋にいい子だなって思ったんだ
最後のデザートを頼むとき
今日のおすすめは「モンブラン」って書いていたから
ぼくはモンブランにした
もう栗の季節かぁって考えてるたら
不意に口から
「「栗ごはんたべたいなぁ」」
って出てきていた
あれ、今の僕の声だけじゃない?
ふと前を見ると
君がにこにこと笑っていた
「秋と言えば栗ごはんですよね」
たったこれだけの共通点が
こんなにも嬉しく感じたのは
この日が一番だった
これが僕と君の出会い
ごはんを食べることが好きな僕たちは
結婚式もたっくさん食べるぞって
会場を決める前から話し合うほどだった
だから今日は誰よりも
たくさんおいしいものを食べようね