【ウエディングSTORY】少しずつ
「そろそろ飽きてきたでしょ」
付き合っていたときは
些細なことでケンカをして
変なおやじギャグでなんとなく仲直りして
それでもやっぱりケンカをして
何度 ”もう別れる!”
って思ったことか。
そんな日々を過ごしていて
あなたからのプロポーズは突然だった
指輪もなければ どの言葉がそうだったのか
彼の覚悟だけは感じられたその瞬間には
まだまだ私の中で ”お嫁に行く” なんて感覚はなくて
少しずつ 進んでいく中で
両親の私に対する想いを改めて感じ
もともと離れていた親の苗字から違う苗字に変わることに
寂しさすらも感じる
…これがお嫁に行くことかと
彼と進める結婚準備は
一緒に指輪を選んで
一緒に生活し始めて
慣れなくて たくさん失敗して
やっぱりケンカになりそうになるけれど
ひとり より ふたり になった方が
一緒に遊ぶ人も増えていって
私の知らない彼を教えてくれたり
良いところも 悪いところも
気付かなかったことも教えてくれる
仲間のことを大切にしていることだって
もしも別れていたら知らなかったかもしれない
一緒に生きていくと決めたときから
初めましての彼を知ることがこんなにも多いなんて
思いもしなかった
苗字が変わることへの寂しさも
いつもの笑い声で吹き飛ばしてくれる彼
これから一生かけて 楽しい人生を歩んでいくとしたら
1番欠かせないキャストとなった私の旦那様
少しずつ
私のことを飽きさせないあなたのことを
知ってゆこうと思う