ヒトメボレ
校舎の廊下
教科書とレポート用紙を落とした私を助けてくれた彼。
「ありがとう。」と伝えたけど、
目も合わさずに去って行った。
無愛想だけど優しい人、
そしてつい振り返ってしまう優しいかおり。
このシチュエーション…ヒトメボレ？
香水ではなく、ほんのりと香る洗濯したての香り。
優しい気持ちになるような、、、 クラスも違い、あまり話さないが顔は知っている。
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時は経ち、学生時代の友人とはそれぞれの道を進み 新しいキャンパスライフ。
サークルの勧誘でたくさんの先輩に囲まれる中 春の風とともにあの懐かしい香り。
香りで彼を感じる。
数年前、振り返った時は間違いなくヒトメボレだ。
勇気を振り絞り、私から告白。
彼からの嬉しいお返事に、大学時代は彼との想い出をたくさん作ることが出来た。
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たくさんの時間をかけて お互いを尊重し、理解し愛を深めてきた。
私の誕生日
いつもに比べて口数が少ない彼
体調が悪いのか…期限が悪いのか…
そうではなかったようで・・・
見たことの無いくらい緊張した様子で、、、プロポーズをしてくれた。
もちろん すぐに返事してそのまま 彼に抱きついた。
ほわっと香る あの懐かしいかおり。 一緒にいた時間が蘇る。
これまでも…そして これからも 。
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あの日 廊下での出来事が つい、この間のような…
そんな話をウェディングプランナーへ話したら
ドラマッチックな出会いと言ってくれた。
それが、私たちのパーティテーマに…
今から、結婚式当日が待ち遠しい。
