【結婚式の物語】ありがとうの言葉
初めて実家を離れたのは
就職が決まった7年前
新しい世界に飛び込む希望で
胸がいっぱいだった私は
親がどんな気持ちで送り出してくれているのか…
そんなことなんて気にも留めず
実家を出ることになった
いざ、一人暮らしをはじめ
職場での仕事が始まると
忙しい毎日の連続であっという間に
時間が過ぎていった
もともと
大雑把な性格の私は
マメに親へ連絡もせず
親から来たメールに返信するのは
受信してから1週間後…なんて当たり前だった
そんな日々が続き月日は流れ
私も運命の人との出会いがあって
結婚が決まった
そのことをきっかけに実家に戻った時
母親と久しぶりにゆっくりと話す時間があった
親がどんな気持ちで7年前に
私を送り出してくれたのか
どんな気持ちで
メールの返信を待ってくれていたのか
そして
結婚の報告を受けたときに
どんな気持ちだったのか
決して普段見ることのできない
親の内心を見ることが出来た貴重な時間となった
そして、彼と二人で生活をするために
2回目の実家を離れるとき
母親はいつもと変わらない笑顔で送り出してくれた
いつもと違うのは私の気持ちで
7年前には感じなかった寂しさが
押し寄せてきた
そんなことを思い出しながら
進めていた結婚式の準備
本当に離れてみて気づいた
親への感謝
しっかり伝えようと決めた
今までありがとう
これからもどうぞ宜しくね。