結婚式という一日の始まり
朝
となりで眠っている彼を横目に
一足先におうちを出た
今日は私たちの結婚式
別々で暮らす彼とはなかなか
一緒に衣裳店に行くことが
できなかったので衣裳は彼とではなく
ドレスコーディネーターさんに相談しながら
ウェディングドレスとカラードレスを決めた
「海外では結婚式の準備は家族やお友達と一緒に
新郎新婦が別々進めて
結婚式当日まであえて会わずに進める文化があるんですよ」
「せっかくちょうど、お互いのお衣裳を
見ていないので当日は別々のお部屋で
お支度を進めてみませんか?」
プランナーさんからの提案で
式当日は私が一足先に教会へ行き
彼とは別々に支度を進めることにした
いざ、ひとりで教会に行くとなると
かなりドキドキするなぁ
彼が寝坊しないか心配だなぁ
そんな思いを抱きながら
教会に到着すると
いつものプランナーさんが迎えてくれて
少し安心した気持ちになった
メイクとヘアセットをしてもらい
悩みに悩んだウェディングドレスに袖を通す
自然と笑顔がこぼれ我に返って恥ずかしい気持ちになった
そして、すべての支度が整い
「さぁ、行きましょうか」
ひとりで礼拝堂へ向かう
本当に彼はいるのだろうか??
まだ不安な気持ちのまま
扉が開いた・・・
大きく深呼吸をして
私たちふたりの結婚式の1日の始まり