結婚式のエピソード
結婚式で流すプロフィールVTR用の写真を取りに
彼の実家に行ったとき、
彼の小さな頃の写真を見ながら
「この頃は戦隊モノにはまっててね、
これが大のお気に入りだったのよ」
彼のお母さんが彼のことをたくさん教えてくれました。
その時、1つ1つの写真を見ながら、どの写真の時のことも
覚えているお母さんを見て
彼がどれだけ愛されて育ててもらったのか
伝わってきました。
お母さんにとっては、世界にたった一人の息子。
今どんな気持ちでいるのだろう・・・
結婚式目前に
そのことばかり、気になっていました。
そしてある決断をし、迎えた当日。
ウエディングパーティーは楽しすぎて
あっという間に時は過ぎ、
パーティーもエンディングにさしかかった時、
「両親へ手紙を読みます」
そう話し始めたのは、
彼。
花嫁からではなく、
彼から両親へ。
まさかのできごとで、最初は
びっくりしていていた彼の両親。
照れ屋な彼は、両親への感謝のことばなど
思っていても絶対言えないタイプです。
そんな彼が、今までの想いを彼なりに、
素直に、
そして涙ながらに伝えるその姿に
会場にいる全員が感動し、涙しました。
そして、パーティーが終わった後、
彼のお母さんから、
「ありがとう、あの子から手紙をもらったのは
小学校の作文以来、初めてよ」
そう嬉しそうに話してくれて、
私は心から、結婚式をして良かったと思いました。
結婚式の日は、
私と彼にとっても
彼とお母さんにとっても
お母さんと私にとっても
会場に集まってくれた全ての人にとって
絆を深めることのできた、大切な記念日となりました。