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【ウエディングSTORY】おばあちゃんとの想い出

 

おばあちゃん。

小さい頃、ちょっとだけ両親の実家で一緒に住んでた。

帰りの遅い両親のかわりに、よく遊んでもらっていた。

だから両親の引っ越しが決まっておばあちゃんと離れることがわかったとき、

新築の家に上がったテンションは底辺まで急降下して、

両親が困るくらい泣いて駄々をこねたのはきっとこの先忘れることはないだろう。

見かねた両親が、頻繁におばあちゃんの家に連れていってくれた。

いつもあたたかく迎えてくれるおばあちゃんが大好きだった。

大人になるにつれて、おばあちゃんの家に行く回数が減っていった。

学校、友達、部活、恋愛…短い学生時代を謳歌するのに忙しかった。

社会人になってから、実家に帰るのが精一杯。

年末年始とお墓参りのシーズンだけとか、それすら行けない年もあった。

それなのに会ったら変わらずに笑いかけてくれるおばあちゃんに、何度も胸が痛くなった。

結婚の報告も、電話で済ませてしまった。

というのも、最近足腰が弱くなってきたり、物忘れも多くなってきたおばあちゃん。

散歩するのが好きだったおばあちゃんが、滅多にしなくなってしまったくらいだ。

会いに行ってあげればよかったと、後悔したのは記憶に新しい。

もしかしたら疲れてしまうんじゃないかと、

おばあちゃんの体調を案じて結婚式に招待するかを悩んだ時期もあったけど…。

昔と変わらず、おばあちゃんからの返事はあたたかいものだった。

 

「だって長生きするって約束だったから。」

 

おばあちゃんと結婚式|ピエトラセレーナ

 

呼んでよかった、と心からそう思った。

 

おばあちゃんとご新郎様|ピエトラセレーナ

 

だって、おばあちゃんのこんな笑顔が見れたの、いつぶりだったかな。

 

誰一人欠けることなく当日を迎えたいもの。
そして小さな後悔も、きっと残るもの。
まずは声をかけてみませんか…?

 

 

 

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