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指輪の跡

 

指輪交換|ピエトラセレーナ

 

初めての指輪は 高校1年生。
なんとなく、周りの子達がつけていたから

欲しくなったペアリング。

どんなデザインだったかは、今では思い出せないくらい。
次の指輪は 高校3年生。

・・・というのも、一個目の指輪を 私が失くしたから。

もう手元に無い、って認めるのが嫌で

中々彼にも言い出せなかった。

1ヶ月位立ってから、「ごめん」って言ったら

「失くせないくらい良いやつ買おう!」なんて言って

バイトでお金を貯めて、ドキドキしながらティファニーに行ったんだ。

そのまた次は、大学4年生。

彼の「指が太くなっちゃった」という

単純な理由で買った3つ目のペアリング。

ちょっと幅が広いデザインで、今では付けていないとなんだか落ち着かない。

4つ目は、結婚指輪。

買いに行く時は、「4代目かー」なんて思っていたけれど

今まで右手の薬指につけていた指輪が

意識的に避けていた左手の薬指にはめられることと、

「一生この指輪をつけて生活するんだ」という特別感で

えらく緊張して選んだのが4ヶ月前。

今日この日までつけない!と約束をして

迎えた結婚式。

買った結婚指輪を見ても

なんだかまだ愛着は湧かない。

なんとなく、他人の指輪を見ている気分だ。

何時ぶりに外すのか、右手の薬指のペアリングを外すと

少しの違和感と、くっきりと跡がついていることに気付く。

「あ、もっと前に外しておけばよかった」なんて思ったけれど、

この跡は私達の10年間の跡なんだ、と思うと

消えていくであろう跡に少し寂しさを感じた。




思えば、彼に指輪をはめてもらうのは

初めてかも知れない。

 

指輪交換|ピエトラセレーナ

 

彼は私の目をみて、指輪を薬指にかけながら言った。

「私は 今日あなたと結婚し

あなたの夫になろうとしています

私はあなたを愛し

健康の時も 病いの時も

富める時も 貧しき時も

変わることなく いのちの限り

誠実であることを 誓います」
言い切るのとともに

誓いの言葉をまるで封じ込めるかのように。
初めての左手の薬指の指輪は

今この瞬間に 結婚指輪になったのだと思うくらいに

私の指の上で輝いている。

 

指輪交換|ピエトラセレーナ

 

これから一生を共にする

「新しい指輪の跡」も きっと悪く無い。

 

 

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