ふたりらしい結婚式を挙げるということ
ふたりらしい結婚式をしよう。
それをテーマに掲げて始めた結婚式の準備。
こんなに自由なんだ。
想像していたよりも結婚式って楽しい!
当日が待ち遠しくて待ち遠しくて仕方なかった。
シルクのドレスは軽くて心地よくて
いつも通りの食べっぷりを発揮
”こんなに食べる新郎新婦はじめてみたよー”
”でも、いつもの私たちでしょ?
美味しいものが目の前に並んでるのに、食べないなんてもったいない!”
試食や打合せですっかり仲良くなったスタッフさんたちとも盛り上がってハイタッチ!
”ここのスタッフさん、友達なの?”
”ううん、結婚式の準備で仲良くなったんだよー”
”その人懐っこさ、さすがだわ~”
一日中全然緊張してなかったけど、
お母さんへ感謝の気持ちを伝えるときはやっぱり号泣。
”涙もろいのは変わらないね。でもよく頑張った。私たちももらい泣きしちゃったよ!”
大好きなスイーツは…やっぱり別腹
”さっきお料理も食べてたのにスイーツもそんなに食べるの!?”
”だって美味しいものが…”
”あーわかったわかった。本当、いつも通りのあんただね~。”
いつも通り。
その言葉を聞けて私は心の中でガッツポーズ
私はいつだって素の私でいたい
そりゃあ、結婚式だからちょっとは気取っても良かったのかもしれないけど
気恥ずかしいじゃない?
お姫様みたいなシチュエーションに憧れがないわけじゃなかったけど
一日中すましてるなんて私にはムリムリ!
さあ、おひらきまでいつもの私でいこう
そう思っていたのに
エンディングに待ち受けていたのは
いつもと全然違うあなた
”ちょっとどうしたの?
そんなキャラじゃないでしょ
私たちらしい結婚式にしようって言ってたのに、びっくりさせないでよね!”
”ごめんごめん、でも今日だけは
俺らしくないことしても良いだろ?
だって今日はトクベツな日、
結婚式なんだからさ。”