パーティでの会話
私は結婚式のサービスマンという仕事柄
いろいろな年代、様々なゲストとお話をする機会に恵まれています。
先日も、ある老紳士とこんなお話になりました。
パーティーも終盤に差し掛かった時の事。
「 実に愉しかった ありがとう。 ところで あなたたちの会場では
いつも こんな結婚式をしているのかい? 」
わたしは こう答えます
「 愉しんで頂いて光栄です ですが 私たちの会場のパーティーは
ひとつとして 同じパーティーは無いのです お二人とプランナー、そして
結婚式に携わる全てのスタッフが ゼロから創りあげているものですから 」
老紳士は 驚いた顔をされて そして すぐにこう付け加えて下さいました。
「 大変な仕事だ でも 私たちの心にも一生残る大切な仕事だ 頑張って 」 と
この会話を思い出す度 わたしは こう思うのです
結婚式という 真っ白なキャンバスに
お二人と 私たちは 様々な絵の具で 色付けしているのだと。
ゴッホの絵のように 静かで でも 力強く
ルノワールや モネの絵のように 柔らかく
暖かい雰囲気を
シーンの ひとつ ひとつに 大切な想いを込めて。
どの瞬間も見逃さないように
世界でたった一つの 結婚式という
美しい絵画を描くために。