【ウエディングSTORY】呼び捨てしなかった彼
先日お手伝いさせていただいた
あるとっても可愛らしいカップルの話。
彼と彼女は付き合って早2年。
そんなふたりは、結婚式当日に来てくださるゲストの皆さまにふたりの結婚を承認していただく 『人前式』を選びました。
わたしはおふたりに、こう問いました。
『結婚式という節目を通して、ふたりはどんな夫婦になっていきたいですか。』と。
そんな想いがゲストに伝わる挙式にしてみてはと。
でも、急にそういわれてもなかなか思いつくことは難しいかもしれないですし、思いついたところで、お互いに伝え合うのはとても恥ずかしいだろうと考え、私は、ふたりと別々にインタビューをし、それを当日までお互いに秘密にして誓う言葉を決めました。
司式者が代読をして、いくつかの誓いのことばをふたりへ問いかけました。その中のひとつに、
僕は君と出会ってから
今日まで、君のことを『サキさん』と呼んできました。
しかし今日 君は僕の妻になる。
だから僕は今から君のことを『サキ』と呼ぶことに決めた。
僕が『サキ』って読んだ時には今日と変わらない笑顔で答えてほしい。
呼び捨てはできずにいたけれど、結婚式という日を越えてふたりは、今まで以上にずっとずっと近い存在になる。
涙をこらえずにはいられませんでした。
人前式の良さ。
それは、本当に心からふたりが皆さまの前で、「こういう夫婦になっていくんだ」と決意し、それを見守り、みんなに背を押してもらえる素敵な瞬間をつくることができること。
そういう結婚式・挙式を創れたら いいですね。