結婚式の食材「アズキナ」
こんにちは、キッチンクルーです。
今回もこの場をお借りして結婚式場でお出ししています、お料理についてお話させて頂きます。
「アズキナ」
あずきな(小豆菜)は岐阜県の飛騨高山周辺で山菜の一つとして古くから親しまれているもので、正式な和名は「ナンテンハギ(南天萩)といいます。
ハギという名前が付けられてはいますが「萩」の仲間ではなくソラマメ属に分類されています。あずき菜は、北海道地方のみで使われる呼び名で、他の地域では「ユキザサ(雪笹)」と呼ばれます。主に、新芽と若芽を食用とします。
この地方では若い芽を摘み取って食用にされ、茹でる時にアズキに似た香りがすることからアズキナと呼ばれるようになったとのことです。
葉はとても柔らかく、さっと茹でて使う事が多いのですが、この茹でる時にアズキのような豆の香りが感じられます。アズキナは5月上旬から中旬まで、広葉樹の落ち葉が堆積した林間や小川の渕を探すと、所々に群生しています。
また、独特の甘みがあり、また、歯触りが良いので、山菜に馴染みのない人達にも抵抗なく受け入れられると思います。アクが少なく食べやすい山菜ですが、それでもサッと茹でた後、水にさらすと独特のエグミが消え、さらに美味しく食べる事が出来ます。
また、根や根茎は鹿薬(ろくやく)という名の生薬として利用されていて、頭痛、リウマチによる疼痛などに効果がある。サッと茹でたものはクセがなくほんのりと甘みがあり、キヌサヤなどのサヤ豆のような風味があり美味しいです。