花嫁という夢
小さい頃に抱いていた
「大きくなったらお嫁さんになる」
っていう夢。
純粋な気持ちで抱いていたその夢は、
とてもキラキラしたもので、
私はふわっとしたお姫様のようなドレスを着て
「お婿さん」と呼ばれる男の人が
となりで手をつないでいる絵をよく描いていた。
少しずつ大人になっていき、
「結婚する」
ということは やること と 手続き
が多いんじゃないか。
そんな風に結婚に対して
マイナスなイメージすら持っていた私の
考え方を変えてくれたのは
なんと 「結婚式」 だった。
仕事で忙しい毎日の中に、
古いアルバムをめくる日があっただろうか。
年に2回しか実家へ帰省しないのに、
両親へ感謝の気持ちを改めて伝えるなんて
考えただろうか。
自分がまさかドレス選びでこんなに、
心躍ると想像したことがあっただろうか。
結婚式を迎えるまでの日々が
私に大切なことを教えてくれた。
そして、夢に描いた「お嫁さん」以上に
幸せな「花嫁」となった私が
今、彼の隣にいます。